鎌倉彫のはてな? みんなのぎもん・しつもん

木に彫刻(ちょうこく)をして、うるしを塗(ぬ)った工芸品(こうげいひん)です。

神奈川県の伝統的工芸品(でんとうてきこうげいひん)のひとつです。

鎌倉時代から作りはじめられたと考えられています。今から約800~700年くらい前です。

鎌倉時代に、中国からきた“彫漆(ちょうしつ)”をお手本にして、仏具(ぶつぐ)を作ったのがはじまりです。

彫漆とは、うるしを何回も塗り重ねたところに、彫刻をしたものですが、鎌倉彫は、木に彫刻をしてから、うるしを塗るようにしました。

鎌倉にいた仏師(ぶっし)たちが考えて、作りはじめたといわれています。

仏師とは、仏像(ぶつぞう)を作る人たちです。

現在は、かつらの木やほうの木からできています。

とくに北海道でとれるかつらは、とてもよい木地(きじ)になります。

職人さんや作家さんが手分けして作ります。

1. デザイナー:木地の形、文様、彫り方、うるし塗りの色を決めます。

2. 木地師(きじし):木材からお盆やお皿など、もとになる形を作ります。

3. 彫師(ほりし):文様(もんよう)を木地にえがいて、その後に彫刻をします。

4. 塗師(ぬりし):彫刻された木地に、うるしを塗ります。

30㎝くらいのお盆だと、だいたい2~3か月くらいかかります。
鎌倉彫は彫った後に、うるしを何度も塗り重ねて仕上げます。
うるしがかわく前に、次のうるしを重ねることができないので、うるし塗りの度にかわくまで待ちます。さらに、かわくのに3〜4日かかりますので、うるし塗りだけでも1か月以上はかかってしまいます。
作品の大きさやどのくらい彫刻があるかによって、作る時間が変わります。

小刀(こがたな)・平刀(ひらとう)・丸刀(がんとう)という彫刻刀を使います。
それぞれ、彫刻刀のはばや大きさなどがちがうものを、文様やデザインによって使い分けて彫っていきます。

とくに決まりはありません。植物や動物など、さまざまなものが文様になっています。
昔から使われている文様には、“ぐり”といううずまきの文様、ぼたんの花の文様があります。今でもとても人気があります。

種類は数えきれないほどあります。お皿、お盆、コーヒーカップ、おはしなど、生活の中で使う物。オブジェなどの部屋の中をかざる物。ネックレスやブローチなどのアクセサリーなど、たくさんあります。

うるしの木からとれる樹液(じゅえき)です。
木にキズをつけると、木はキズをなおそうとして、樹液を出します。
その液体を集めたものが、うるしです。

うるしに専用の絵の具をまぜて、作品に色をつけます。
今は、専用の絵の具の種類がふえたので、カラフルな作品もたくさん作られています。

だいたい8回くらいうるしを塗りますが、塗りの種類によって変わります。

うるしは、太陽の光によわいので、光が当たらないところに置いてください。
洗うときは、水かぬるま湯でやさしく洗い、布でよくふいてください。
油よごれが気になるときは、中せいの洗ざいを使って、やさしく洗ってくださいね。

『屈輪文三足卓』(ぐりもんさんぞくしょく)です。
資料館の作品のなかでは、一番古く、室町時代(今から約700~400年くらい前)に作られました。
かわいいねこ足とぐりぐりのうずまき文様が特徴です。
資料館のかんばんやチケットにものっていて、かわいいグッズもありますよ!!
2018年度鎌倉市の指定文化財(していぶんかざい)になりました。

資料館にある笈は、だいたい20㎏くらいです。鎌倉彫のなかでも、とても大きな作品です。

鎌倉彫会館1Fのショップで売っていますので、ぜひ見にきてください。

おはしだと3,000円くらいのものがあります。お盆は、15,000円~です。 大きさや、塗りの種類、どのくらい彫刻されているかで値段も変わります。
美しい彫りがあることがみりょくです。そこに、彫りを目立たせるうるし塗りをするので、使っていくうちに、どんどん味わいぶかくなり、つやも出てきます。うるしを何回も塗るので、じょうぶで長い間ずっと使いつづけられます。
作っているお店と売っているお店は、あわせてだいたい50店くらいあります。
資料館でかくにんできる数は、140人くらいです。(2017年度報告書)